本土に向けて強い北風を受けて東進を続けてきたのですが、深夜に入り、まずうねりが少なくなり、そのうち風が15ノット以下に小さくなっていきました。おかげで、ファラロンのブイやその北にある灯台が確認でき、安心してサンフランシスコに向けてアプローチを取ることができました。
今回の航海中最も寒いこの夜、ワッチ交代の際に全員が、分厚い防寒着で身を包みながら、大晦日よろしく、カップうどんやそばを食べ、朝に向けての大イベントに備えました。身も凍る寒さは、寒流による影響に加えて、大変濃い霧の影響もあります。霧がすべての皮膚に心地悪い冷たさを与えるものの、全クルーが到着を目指して集中します。
私はこれまで定期的にトライしていたSSB通信を試みるものの、どうしても受信ができず苦しんでいたのですが、結局5時過ぎになんとか携帯電話がつながるような状況になり、サウサリートで待機してくれていたMさんに現在位置を連絡することができました。直前になって、SSBも入るようになり、視界のない世界の中で橋を目指す我々に、大変うれしい歓迎があることを知り、勇気が増しました。
ラッコや海鳥の様子を見ながら、雲の中にいるかのような空間を移動するうち、ゴールデンゲートブリッジの北岸にある山並みが見え始めました。そのうち前方上に、橋脚が!
どんどんと進むうちに、橋全体が見え始め、そのまま15分後には橋の下を通過。濃い霧の中で行き違いになってしまった、Seekerが後ろに見えたかと思うと、デッキにはいつもの倍以上の人が歓迎してくれています。メガホンや人文字を作ってくれたりと、趣向をこらした歓迎に、ちょっと照れながらも、嬉しさがこみ上げてきます。
Seekerの先導の下、一旦、船を岸につけます。しばらくすると、Seekerクルーが皆さんいらっしゃり、冷たく冷やしたシャンパンやビール、そして日本酒を持ってきてくれました。本当に感謝です。
朝9時に飲むシャンパンは、甘くて、少し塩辛くて、そしてなんといっても心地よい疲労を醸し出してくれます。船着き場に一同地べたに座り、労をねぎらってくれました。
感謝です。
地球そして海に感謝。
この旅をともにしたクルー全員に感謝。
この機会に巡り会うことに影響を与えてくださった方に感謝。
ベイエリアにいる仲間の皆さんのサポートに感謝。
こんなチャンスを作ってくださった神様に感謝。
本当に嬉しい到着でした。
ありがとうございました。
本当にお疲れ様でした。またひとつ、ともさんの「普通の人がなかなか出来ないことやりました」リストのアイテムが増えましたね。そして、これでようやくTP2009イベントもひとまず終了ですかね。私が直接お疲れさまを言えるのはちょっと先になりそうですが、その時にはいろいろ苦労話を聞かせてください。
返信削除こちらこそ、応援ありがとうございました。今回の旅に参加できたのは本当にラッキーだったと感じています。
返信削除苦労話も忘れないうちに、きちんと書き留めるつもりです。
日本でもSVでも、楽しいお酒を飲みながらお話させてくださいね!!
ありがとうございました。
ご苦労様でした。
返信削除Seekerチームとして、トランスパックのサポートをだけでなく、ハワイからサンフランの回航にも参加してもらって、僕も大変うれしく思います。
今回の経験を我々チームにもフィードバックしてセーリングはもちろん、海で遊ぶことでは他には負けないユニークでそして楽しいチームを作っていきましょう。
Tomoさん、
返信削除無事到着おめでとうございます。
Shibata
Hiro2.0さん、
返信削除こんな機会をいただくことができたことに本当に感謝です。忘れないうちに知識に変えないといけませんね。
shiba4baさん、
ありがとうございます。是非、また日本/SVで。