8/12/2009
エピローグ2 航海の代償
8/11/2009
エピローグ1 老いと旅
8/10/2009
そして月曜
8/09/2009
8/9/2009 感謝
8/08/2009
8/8/2009 150マイルを切る
です。
あと150マイルを切りました。
昨夜から強風下にあり、なんとか耐えてきたのですが、ここで2ポ
イントを入れました。
何事もなく到着できますように。
TOMO from iPhone
8/07/2009
8/7/2009 アプローチ
一瞬にして温まり、そこに吹き込む風は、どんな冷房装置よりも心地良さ
を与えてくれます。
あと300マイルを控えて、クルー全員がこれまでの疲れを取り、思
い思いの時間を過ごしているのです。
風は、北からの風で安定し、海面はさしたるうねりもなく、穏やかです。
クルーの一人がこう言いました。
『今日の天気は、懐かしい運動会の日の天気だなあ』と。
記憶と現在が交錯します。
TOMO from iPhone
8/7/2009 あと300マイル台
昨日落ちていた風が夜半から戻ってきたので、夜間は快適にアビームで8〜10ノット(SOG)の帆走となりました。途中からどんよりした霧も晴れ、ワッチ明けの先ほどには、久しぶりの青空が覗いています。
そして今の時点で到着まで362マイルのところまでやってきました。このままのペースだと9日に到着となる状況です。
8日は強い風が吹く予報が出ているので、リアルタイムでのアップデートはこれが最後かもしれません。電話がつながる状況になれば、時間は前後しますが、その時々の出来事を細かくアップデートしていきたいと思います。
本当にもう少しです。
8/06/2009
8/6/2009 まだゴールはしてないが
スコに到着するでしょうか。
そんな状況の中で、今回の旅をふりかえると、
1)すごくよく知ったという訳ではない方々とのセーリング行
2)実は初めてナイトセイリング
3)全てのクルーが人生の大先輩
4)無論最長のセーリング
5)そして久々の完全日本語圏生活
6)衛星通信を駆使した同時中継型ブログ更新
などなど、初めての事だらけでした。
どれをとっても中々の事であり、私の人生に深く刻まれた事でしょう。
特に、人生の先輩を前にして色々な話が聞けたのは大変面白いものでし
た。
たくさん書きたいことがあって、頭を振ったりして忘れることのないよう
にしないと。
TOMO from iPhone
8/6/2009 サンフランシスコを前にして
ました。今日はあいにく、風が落ち、小雨まじりの状況でしたが、機帆走
と帆走でついに500マイルを切りました。
天気予報によれば、明日まで風が落ちたままのようですが、8日に
はベイにむかうには絶好の風がふくようです。
9日午後の到着を目指して、最後まで気を抜かずの航行が続きます。
今日の朝ご飯 オムレツとベーコン、パン 堅実
昼 卵、玉ねぎ入りラーメン 気ままな味 しかし、人
のこころを捉えて離さない
夜 野菜多めの味噌汁とタイカレー こだわり感じるね、でも
味噌汁よりはトムヤムクンの方がよかったかな
TOMO from iPhone
8/6/2009 東進あと500マイル
東に進み始めてから、大変良好な北風のおかげで、昨日までで相当距離を詰めてきました。サンフランシスコまであと500マイルの位置に到達しています。
今日は明け方から少し風が落ちていたのですが、ジブをはり、なんとか航行スピードを保って東進を続けています。
クルー全員一丸となって、8日深夜か遅くとも9日にはサウサリート到着を目指して最後の集中をしています。
8/6/2009 ジブを出してゲイン
ランを出して来ましたが、予報通り早朝から風が落ちて来たため、ジブを
出しました。Hさんの念入りなハリヤードチェックのあと出してみ
ると、アビームの風を受けた船は、再び8ノット台にスピードを戻
しました。メインのみとでは2ノット以上の差があります。
TOMO from iPhone
8/05/2009
8/5/2009 アビームランでSFへ
昨日夕方にジブをおろし、メインセールで帆走中です。
北風が定まってきたので、アビームにて7〜10ノット(SOG)で東進しています。
電力温存もあり、リアルタイムでのアップデートもここまでですが、このまま行けば9日か遅くとも10日にはサウサリート到着の見込みです。
8/04/2009
8/4/2009 備え
38度到達後、昨日から北風をとらえはじめ、現在ほぼ東に向けて進んでいます。フォアステーは、今回出航時から1本でしたので、現在、破損後は複数のハリアードで補強をして凌いでいます。
本日早朝より、ジブもはり、東に向けて9ノット(SOG)程度で進んでいます。風もだんだんと北風に近づいてきており、アビームでの安定した航行に入りつつあります。
さまざまなリスクファクターを考慮し、燃料を温存するため、PC作業も一日一回に集中しておこなうことにしました。
なんとか、これ以上の破損がなく、順調にサンフランシスコへの到着を祈るのみです。
8/03/2009
8/3/2009 北風のかけらをひろい、ついに東へ
昨夜からずっと北上を続け、時ある毎に、東に向かう機会を伺ってきましたが、ついに38度を超えたところで、そのきっかけをつかみ東に針路を取り始めました。その時間、午後2時ごろです。
残り1000マイル圏に入り、これからアビーム気味での帆走を進めていきますが、昨日のフォアステーが壊れたことで、ハリヤードをつかってジブをあげている状況です。フォアステーのなくなった分を穴埋めするため複数のハリアードで引っ張っているので、タックのためにはジブセールを前まで持って走ることが必要となり、なかなか骨の折れる作業です。いずれにせよ、船体をいたわりながらの旅が続きます。
今日の朝ごはん 天然酵母パン(メロン)とポタージュスープ いやはや生真面目
昼 カップ焼きそば 天真爛漫な味
夜 中華丼の予定 アラカルトとしては美味か
8/02/2009
8/2/2009 再び北北東に
午前のトラブル後、さまざまな方角で安定した風をもらいながら距離を稼ぐ方法を模索してきたのですが、結局38度線まで上がり、そこから高気圧の右側で吹く北風をもらおうという当初の作戦に落ち着きました。
全体行程としては予定よりも早い状況です。
さて、緯度が36度を超えてくると、暑いなかにも何か余裕が出てきます。適当な温度と適当な湿度、これが人間を快適な状態にさせてくれることが実感されます。
一方、空、海の色もなんとなく変化してきています。空は真っ青から水色へ、海も同じようにブルーから濃紺へ。
色と感覚、自分の居場所にあわせて変化していきます。
今日の昼ごはん 軽めにカップ麺消費(きつねうどんか山菜そば) 食欲旺盛です。
8/2/2009 トラブル第二弾
朝からジブを上げ帆走を開始していましたが、午前7時ごろ、フォアステーが飛んでしまいました。マストトップ側でワイヤが切れてしまったものです。
ジブをたたみ、フォアステーが失われたことによるマストへのテンション低下を補うため、ジブハリヤード、スピンハリヤードと計4本を使ってテンションを補います。ランナーやバックステーも調整し、なんとか復旧。
ジブはおそらくこの後は使わず、メインセールをいたわりながらの航海となると思います。
幸い、後半の行程に入り、アビーム気味の風が多くなるので、なんとかなると考えています。
今日も、Problem Solvingを体験しました。
今日の朝ごはん 天然酵母パン(チョコレート味)と味噌汁 やはり生真面目な味です。
8/2/2009 ロングトリップの魅力
風がまだ弱く、機帆走中です。しかし、東風が徐々に北東に変わりつつあり、しばらく進めば、北北東の風となって安定した帆走が期待できる位置にたどり着いたようです。時折、雨が降る状況ですが、まだそれほど寒くはなく、夜中のワッチも凍えることはありません。
今日の風のシフトは、Expeditionとそのデータソースとして使っているSaildocのおかげ。Hiroさんが、レース用にPCにインストールされたものをそのまま利用しています。
このExpeditionの使い方についてはまだまだ熟知することが必要で、機能の一割もわかっていないのですが、天気予報と船の性能を考慮したベストルート予測や、画面表示のUIの秀逸性など、まったく初めて触れている私にもわかりやすく、そして高い確度でこれからの航海にむけた指針を与えてくれます。
今日のウインドシフトもあらかじめ、3日ほど前から読んでいたことで、ここまでぴたりとあたると非常に気持ちがよく、ロングディスタンスでのNavigationの重要性を実感します。
では、また午前4時のワッチに備えて眠ります。おやすみなさい。
8/1/2009 近い将来のために
高気圧の中心が広く、まだまだ風が安定しないため、機帆走を続けています。ただ、そろそろ高気圧中心を今夜半にも脱し、ウインドシフトが進むことで、そろそろ北北東の風を受け始めて、アビーム気味の快適な帆走に移行できると踏んでいます。
さて、3日前くらいからベタなぎの中にいたわけですが、こうした中で目に付いたのが漂流する多くのゴミでした。スクリューに引っかかったのも投棄された漁網でしたが、こうした漁業用のものに加え、洗剤や食品用のプラスティックボトルや梱包用のケースなど、さまざまなものが漂流しています。
一方、CO2エミッションが地球温暖化の大きな原因になっているという趣旨の下、多くのクリーン/グリーンテクノロジー開発が行われています。電気自動車やソーラー発電、バイオ由来原料による非石油原料化など、その開発プロジェクトは多岐にわたっています。
仕事柄、こうした新しい技術開発には直接接しているのですが、先日、地球温暖化の原因は、CO2エミッションにあるのではなく、人口増加にあると指摘する学者の論説を読みました。科学的な因果関係から見れば、なんとなくCO2エミッションの方が地球温暖化をきちんと説明しているような気がしますが、なんらかのアンバランスや天体としての地球の持つ長期的な気候変動が地球温暖化といわれる現象を起こしているとするのであれば、人口増加こそが環境変化・悪化の直接原因だということを統計資料や科学的推論に基づいて説明していました。
私自身は、テクノロジー進化によるさまざまな開発行為に対して好意的な姿勢を持っています。何でも昔のほうがよかったとは全く思いません。しかし、目の前にある太平洋のど真ん中で主を失った洗剤容器が漂流し、朽ち果てた後に、水底に沈んでいく様子を見ると、人口増加によって地球がもはや狭くなってしまい、自分達の製造・開発したものの管理が出来なくなってきていることを実感します。
CO2エミッションが云々という前に、やはりself-sustainableというものについてよく考えることが大切です。欲望による陣取りゲームの結果、勝手に自滅してしまうことを避け、愚かしい消費行為には強い自制心で望む必要があるでしょう。
そんなことを考える夜のワッチでした。
8/01/2009
8/1/2009 使命のひとつ
今日も晴天が続きます。昼間に一度ジブアップしたのですが、風が落ちたので再びメインセールのみで機帆走しています。今夜には風が北東に回り始めるという予報がでています。
機走でも6ノットは確保できるので、やはり日程的には短縮される方向です。
今回の回航に与えられた使命のひとつとして、蓄えてあった食料品を消費するというのがあります。レトルトカレー、炊き込みご飯のもと、カップ麺、缶詰等、かなりの備蓄食料を如何においしくいただくか、これが今後の行程で特に意識されることです。
冷蔵庫の故障のため、野菜としてはたまねぎとジャガイモくらいが残っているくらいですので、あとは、ケンケン釣りでマグロを期待しつつ、創造的な目インディッシュを開発していきたいと考えています。
写真は、アクシデントのない本日、風にはためくMさんの洗濯物と、クルーM'sの西日に参るの図です。
本日の晩御飯 レトルトカレー、高級缶詰を添えて こうした航海でもっとも真骨頂を発揮するのだと思います。
8/1/2009 帆走再開
高気圧の中にすっぽり入ってから、まる二日以上が経っています。
ようやく、東風のきっかけみたいなものが、入り始めたので、1時間ほど前から帆走を開始しました。
せいぜい5〜6ノットの風ですが、潮が押してくれるのもあって、大体5〜6ノット(SOG)で移動しています。夜半からはこの風が北東に変わるエリアに入り、そこを我慢して突き進めば、北風となってアビームランに入ることが出来るようになります。
35度を超えましたが、まだまだ暑く、真夏の景色です。 写真は再びお昼寝モードのクルーM'sです。
昼ごはんは 明太子スパゲッティでした。 ニッポンの味、です。
8/1/2009 日の出
先ほど、午前4時からのワッチを終えました。
風の状況は依然として無風に近い状態です。
今日の午後から高気圧の右側に入り始めるので、少しずつ北風を受けて、アビーム気味に帆走できるようになるかもしれません。
出発してから、日が出てくるのは午前5時台だったのですが、今日なんとはなしに時計を見てみると午前4時半くらいには明るくなりだしています。
東に進み、どんどんと日の出のタイミングが早まっているのですね。
時差の変化を体感する一瞬でした。
今日の朝ごはん 天然酵母パン(メロン)とポタージュスープ 実に実直な味です。
8/1/2009 見えてきたもの
機帆走が続いています。約6ノット(SOG)を確保しながら東北東に針路をとっています。
さきほど、航海も8日目に入りました。回航は旅です。私にたくさんのことを教えてくれています。
さきほどワッチが明け、次の(午前4時から)ワッチにむけて、これから寝ます。おやすみなさい。