7/31/2009

7/31/2009 晩餐

午後6時21分(ハワイ時間)、34.14.461N、149.48.220Wです。

今日午前中に釣り上げたしいらは、結局ムニエルとズケとなり、本日の晩餐に供されました。全員一致で美味の一言です。

明るい日差しの中ではやめに食べる夕食は、とても印象的なものとなりました。

写真は今日の食卓!

7/31/2009 ちょっと気晴らしに

午後3時51分(ハワイ時間)、34.09.714N、150.03.666Wです。

今日、ボーっとビデオを撮影していたら、Hさんから、『マスト登ってみる?』とのオファー。

なんでも、上から見ると地平線が丸く見えるらしい。

でも、『今日は曇ってるからなあ』

と、そのときは次回持ち越しのコメント。

で、午後になり、晴天になって、お願いし、快諾!!

早速上ってみました。手元がふらついてカメラを落としそうになったので、短いですがビデオ撮影を試みました。

約6ノットで航行しているので、マストヘッドは前後にピッチングを起こしています。おそらく1〜1.5mくらいはピッチングしているのではと思います。

添付しようと思ったけど、容量でかすぎ。また、港についてからアップします。

7/31/2009 昼寝

午後2時22分(ハワイ時間)、34.07.284N、150.13.324Wです。

朝昼兼ねたトーストとスープを食べた後も機帆走続行中です。
漁網がひっかかったように、この周辺はごみが集まってきています。ちらほら、ブイのようなものや、船具のようなものが浮かんでいるのが見えます。

今日は朝から曇りがちで、時折、雨雲の下を通過すると、霧雨程度のシャワーが降っていましたが、先ほど、一気に晴れ間がもどり、バースで寝ていたクルーも甲羅干しにでてきました。

今日は、航海後初めて、他の船(貨物船)を見かけることもありました。あと目的地サンフランシスコまで1370マイル。航海は続きます。

写真は、クルーM'sのお昼寝状況です。

7/31/2009 Problem solving とProject Management

午前11時50分(ハワイ時間)、34.03.223N、150.30.800Wです。

上弦の月が大変明るく、ワッチの時に楽しみにしている星空もあまりよく見ることができなかった昨夜。機帆走だし、とにかくボーっと考えていました。

ふと、昨日あった出来事を思い出し・・・。

プロペラに漁網がかかったらどうするか?という問いには答えられる人は多そうですが、原因究明、そして迅速な解決をするにはどうやったらよいか、については、対処できる人の数はぐっと少なくなりそうです。

正直なところ、今回の回航でとても印象的なのは、私の人生の先輩方がすべて、何かの問題にあたった時、対処と始末をきちんとつけられることです。

事前にきちんと計画を立て、戦略的に物事を進めようとするプロジェクト的な方法は、最近の自分の仕事やプライベートでも多用している方法です。こういう方法が身につくと、自分の思っていた以上のことが実現できることを実感しています。

日本には、職人というカテゴリーがあります。ドイツのマイスターとも、アメリカのスペシャリストやエキスパートとも少し違う感じがします。

プロジェクトマネージメント的な方法で物事を進めるのはとても気持ちいいものです。しかし、一歩何か問題点をおざなりにしてしまったり、実際に物事を進めるときのシミュレーションが甘いと、途端に機能しなくなってしまいます。

人の含蓄とは、トラブルシューティングにあり。そんな言葉が、月明かりとともに頭に浮かびました。

7/31/2009 本日の釣果

午前11時23分(ハワイ時間)、34.02.599N、150.33.410Wです。

ベタなぎは気象予報どおりに継続し、ずっと機帆走を続けています。さすがに夜のワッチも寒くなってきました。バースで寝るときにも、寝袋の中に入るようになっています。

さて、今日も朝からケンケン釣りです。今日こそはマグロ、と思いながら早朝から糸を垂らします。

そして、完全に夜が明けた午前8時。仕掛けが沈むのが確認されました。
引き上げるときからわかっていたのですが、結果はしいら。

すぐに、血抜きをし、さばきます。

新鮮なので、まずは一口刺身で。さらに、今日のご飯ではムニエル、明日はズケが供される予定です。

高気圧の中にいるため、少しペースが落ちていますが、ショートカット作戦に出ていますので行程自体は短縮される方向にあります。

写真は、朝5時過ぎの夜明けと、刺身になったしいら、です。

今日の朝ごはんは、トーストとスープ。 生真面目な味です。

7/30/2009

7/30/2009 ベタなぎの夕食

午後6時35分(ハワイ時間)、33.26.210N、152.37.444W。

出航してから6日目です。さすがに、ドライアイスも氷もなくなり、生鮮食品を在庫一掃しながら、食料消費をしなくてはなりません。

機帆走で、丸一日進む今日は、そんな食材処理にはうってつけでした。

晩御飯のメニューは、コンソメ仕立てのごった煮風と贅沢に五目御飯の素を使った炊き込みご飯。あたり見回してまったく陸のないこの場所。小さな小船の上で、4人で楽しい夕食でした。

写真のリクエストにおこたえして、今日の晩御飯と昼間の一風景を添えます。

7/30/2009 ちょっとセンチメンタルジャーニー

午後4時25分(ハワイ時間)、33.21.321N、152.51.320W。

直線距離にして約1500マイルを残す高気圧のど真ん中。

はじめの4日間は、ジブを上げたり下げたりしながら帆走し、存分に高速艇であることを楽しみました。昨日の途中から、機帆走へとシフトしています。

風が落ちると、方向はオートパイロットが決めてくれるし、たまに局所的におこるウインドシフトを見るくらいで、大してやることもなく、海と空と太陽に自分の身を委ねるのみです。

雲は頭上にはひとかけらもなく、周囲の水平線から湧き上がっているのみ。
太陽はまんまるなまま、ちょうど頭の上を通過し、午後7時あたりの夕焼けを準備するかのように少しずつ高度を下げています。
海は子供の頃、家の前の湾内の夏休みを想起させる、鏡のような反射を見せてくれます。


こういう時間はなぜか、彼方で起こっている喧騒や、心の中で去来する葛藤が頭をもたげてきます。そんな心模様に自分の未熟さを切に感じます。

そんな気持ちを克服するための準備を怠ってきた自分には、こうした時間は、どんな応えを返してくれるのでしょうか。
Mさんは示してくれました。自分に嘘をつかないことだよ、と。そして、今の姿なら、何をやったって大丈夫さ、とも。

朝4時には起き、ラジオ体操は欠かさず、朝食を食べたら、近所に出かけたり、登山や、寺社仏閣めぐり、そして昔からのなじみと酒を酌み交わし、好きな麻雀に興じる。家にいれば、午後6時半から晩酌をはじめ、奥さんのお手製の料理を肴に、したたかに酔ったら、床に就く。

久々に、あまり見ることのできない風景の中に委ねられて、人の幸せとは、そして自分はどこに行き着こうとしているのか、を静かに、理性的に、しかし情熱的に見定める時間になっています。

7/30/2009 海に思う

しいらも釣れて、天気もよくて(風がないので機走ですが)、なんら不満のない太平洋のまっただなか、午後3時(ハワイ時間)、33.15.844N、153.00.024Wにいます。

しかし、こんな中にいて、さまざまな気持ちが去来します。
前にも書きましたが、悩んでいること、踏ん切りがつかないこと、そして答を出したくても出せなかったこと、そんなものが、この青空を見上げていると浮かんできます。

汗かいて、きちんとセールトリムして・・・、ってやればそれで忘れるのかもしれませんが、むしろ、こうした無為の世界の中に自分を置いていると、『禅』の境地に至るのかもしれません。

幸い、今回のクルーは皆さん、すべて私にとって人生の先輩です。この方たちのこれまでの生き方をいろいろ聞いていく中で、私自身、こうすべきなんだ、答えが導かれることを期待しています。

私は私で、今自分がシリコンバレーで体験していることを伝え、それぞれの方々に何か新しいものが、目的地サンフランシスコにあることをわかってもらえればと思っています。

全視界、入道雲の太平洋に思う。

7/30/2009 しいら釣れる

午後2時(ハワイ時間)、33.11.964N、153.05.730Wです。

前の記事にもあるとおり、ベタなぎの状態の中、北東に向かい機走中です。船の上には真っ青な空、360度水平線付近には入道雲、と、まるで夏休みの宿題のような光景のなか、クルー4名は、思い思いに時間をすごしています。

そんななかHさんが取り出したのは、ケンケン釣りの仕掛け。海面をはねるように走る魚に似せたものの先にさらにルアーをつけ、スターンから流します。

バシャバシャと水面を切りながら走ること、30分後。
左手から、スーッと走ってくるものが仕掛けに近づいたと思ったら、そのとき!
仕掛けは、急に水面下にもぐり、なにやらその先に魚影が。
引き上げてみると、しいら!

あまり積極的に引き上げることもなく、ばらして、次の獲物(マグロ)をとるために現在も続行中です。

昼ごはんは、結局スキップでしたが、晩御飯は、おでん風ごった煮。
ごった煮はうまいと思います。

7/30/2009 北東に針路を取る

早朝に起こった、スクリューへの漁網巻き込み事件をなんとかクリアし、33.01.787N、153.21.610W、午前11時39分(ハワイ時間)を通過しました。航行スピードは約7ノット(SOG)ですので、機走とはいえ、この分なら、らくらく34度線に到達できそうです。

今日の漁網の解消では、M本さんがまずもぐり、荒く網を取りました。次にHさんが、網が取れた後に楽にプロペラに行きつけるように、もやいを船底を通すためにもぐりました。最後にM澤さんが、プロペラに巻きついた網を取る作業。

お?私は? 一所懸命に確保作業を行っていました。M澤さんの次にもぐる準備はしていたのですが、出番なし。

最後に片付けを懸命にやって、なんとか終了。都合、4時間にわたるスタッキングは事なきを得ました。

エンジントラブルに見舞われたときには、このあとどうなることかと心配しましたが、なんとかなってよかったです。

冷蔵庫も壊れているので、とりあえず腐りそうなものは、先に消費する食生活。

まだまだ暑い外にあっては、カキ氷が似合うくらいなのですが、そういうのはサンフランシスコについてからの楽しみということで。

今日の朝食 キャベツ、たまねぎ、ベーコンの炒め物とトースト
やるやんか。
昼食 おそらくスキップ
夕食 贅沢にレトルト増量の炊き込みご飯(予定) こうした中にあってもプロブレムソルビングというものは大事なものです。

7/30/2009 トラブル発生

それは、午前5時14分(ハワイ時間)に起こりました。
昨夕から風が落ちたため、機走にしておよそ7ノット(SOG)で北東に進行していました。海面はまったくうねりもなく気持ちのよい機走だったのですが、ワッチ中に、『スーん』とエンジンが停止。
スロットルを触っているわけでもないのに、『何が起こったのだろうか』と思うばかり。


状態を確認し、エンジンフードをあけ、さまざまな箇所を点検。表面的にはおかしなところもなく、クラッチレバーやスロットルレバーを確認することに。

結果、ニュートラルに入らないこと。スロットルも前進側には開けられるものの、後進側には開けられない。また、ニュートラルっぽいポジションもなにか変な感じ。

いろいろ確かめているうちに、スターン側にぷかぷかと浮かぶ漁網。

『これだ!』と全員の意識が一致。それからは、順番にもぐり、プロペラに巻きつく漁網を切って切って切りまくる。3人目のMさんのがんばりで、結局ほとんどの部分をとりきり、これにて解決。4人目にノミネートの私は結局、もぐることなく、船上で確保作業に終始。

結局、約4時間を費やし、問題解決。現在も機走にて北東に航行中です。

7/29/2009 北緯32度通過

鏡のように落ち着いた太平洋上を北東にむけて機走中です。
北緯32度を超え、夜はけっこうすずしくなってきました。

機走でも軽く6〜7ノットを稼ぐことができるので、北上ルートをとらずに、貿易風の弱まりを見て東向きに針路を取ることで、結構なショートカットになりそうです。

今晩のワッチでは、ホットカルピスをいただきました。

7/29/2009

7/29/2009 ついに機走開始

順調に航行してきたのですが、天気予報どおり、高気圧の南下に伴い風が落ち始めました。北上重視で北緯31.60度まで上げてきましたが、7月29日午後6時(ハワイ時間)に北東に向け機走を開始しました。

この風の弱まりは相当時間続きそうですので、この時間を一気に利用して、ショートカットを目指す作戦です。

ちなみに今日の晩御飯は結局、ひつまぶしでした。のりをちらし、わさびを添えて食べると結構美味でした。これで大体、早く食べないといけないものは消費した感じです。
これからは、カレーなどのレトルト食品や、ラーメンやアルファ米などのドライフーズ、ご飯にお茶漬けといった、どうみても『セイシュンの食卓』的なメニューのオンパレードです。

今日の感じは、なんとなく、『ヤング、オー、オー!』です。

7/29/2009 贅沢な午後

すでにレポートしたように、高気圧が南に下りてくるにつれて、貿易風が緩みはじめています。海面はうねりもほとんどなく、非常にスムースに北東にむけて進んでいます。
午後3時半の段階で、北緯31度半くらいまで到達しているので、今日のランは相当延びるでしょう。

緯度がたかくなってきたこともあり、日差しがなんとなくやさしくなってきました。摂氏37度ながら、湿度が35%程度まで下がり、思い思いに洗濯物干しなんかをしています。

私も、バースの浸水で濡れたマットがようやく乾き、セーリング5日目にして始めて、自分のバースで眠ることができそうです。

午後からビールをあけて、Mさんの昔の仕事の話でいろいろと持ちきり。時代の移り変わりと、そのときにMさんが感じてきたことなんかを聞くと、とても興味深いものです。

今日の昼ごはん スキップ(ジュースなんかを飲んだくらい) 味があるなあ
晩御飯 ほぼ鰻柳川風で決まり 個性が卵で融和されます

7/29/2009 この海の中で

太平洋は本当に広いと実感する毎日です。
幸い、現在までのところ初日の夜以外は、天候も安定し順調に距離を稼いでいます。

今回の旅は、自分にとって期せずして、いろいろなことを考えるための時間になっています。今年の始めにチャンスをいただいた時には、思いもしなかったようなことがあり、自分にとって、太平洋を見渡しながらの航海は自分にとっての経験に加えて、大きな一歩を踏み出すためのステップにもなりそうな気がします。

海はあまりにも大きく、それに比べて自分の頭の中で悩んでいることはあまりに小さいことが実感されます。大きな突発事項が起こっていない今回の旅は、自分にとってもっとも大切なものがなにかを教えてくれる旅でもあります。

ちょっとセンチメンタルになった。29日の昼間でした。

天気予報からは、やはり今後風が落ち、だんだんと北風モードに入っていきます。風が弱くなった時点をいいタイミングでとらえれば、かなりの距離を稼げると思います。すでに船はほぼ北東に向かいつつあります。

7/29/2009 ジブアップ

高気圧がだんだんと南下してくるに従い、貿易風が少しずつ緩み始めた29日早朝。天気予報どおりの展開です。
11ノットくらいの風に落ちてきたころあいをみて、1日目夜半におろしたジブをあげました。一時、SOGで5ノットくらいまで落ちていましたが、ジブを張ってからは一気に10ノット台で快走です。
緯度も31度を超え、暑さもだんだんとしのぎやすくなってきています。

昨夜から、まったくうねりのない非常に穏やかな海を疾走しています。
落ち着いた夜。月明かりに照らされた船体と水平線、そして空に散りばめられた多くの星。
後方をワッチしながら見ていると、ちょうど左肩の後ろから上方をとおり、目の前まで続く天の川。

見ているだけで心が穏やかになっていきます。
出発前にあったいろいろな懸案事項も、心の中でいつの間にかシンプルなものとなり、結論を急ぐでもなく、すなおに答えに結びつこうとしているのがわかります。

なぜ人は、余暇をとらなければならないのか。そんな簡単な質問にも答えられなかった自分としては、ほんの少しですが大人になったような気がします。

今日の朝ごはん 卵、ベーコン、トースト ステーブルな味わい
昼 まだ不明 今日はちょっとお疲れ気味な感じかも
夜 鰻をアレンジした丼(柳川風、それともひつまぶし風?) なにやら味わいが出てきました

7/28/2009

7/28/2009 北緯29度通過

順調な回航を続けています。
昨晩はスコールに見舞われたため、朝からキャビンの床も随分湿っていましたが、今日一日の快晴のおかげで、すっかり乾きました。
浸水した私のバースのマットレスも、なんとかあと一歩のところまで乾きつつあります。


天気予報からこのまま北進しているうちに、高気圧が南下し、風向きが早い段階で北からの風に変わりそうな状況です。北緯35度までの北上を待たずに、風が弱まり、方向が定まらぬうちにショートカットし、アビームポジションに入る公算が高くなってきました。

ここのところ、Mさんのデイリーライフのことをいろいろ伺い、なかなか面白いなあと感心しています。最近、ちょっと日本建築に目覚めた私としては、連れと一緒にいろいろな寺社仏閣を巡る旅に出たいなと思うことしきりでした。

太平洋の真ん中にある、4人だけのLeglus共和国という感じで、そろそろ日常化しつつあります。ちなみに今日の晩御飯は鰻丼です。圧力鍋の扱いにもそろそろ慣れ、パーフェクトな鰻丼が食卓に並ぶのはあと1時間後でしょう。

今日の朝ごはん 結局、スクランブルエッグ、ベーコンとクロワッサン 意外とやるなという味
昼ごはん スキップというか、ビールやお菓子 いろいろと忙しくて大変
晩御飯 昼からスライドして鰻丼 なんかこういう回航にはしっくりしている感じ

7/28/2009 北進中

昨夕から西側を中心に大きな雨雲がいくつか見られ、『なんとか避けたいなあ』といいながら、針路を取っていましたが、さすがに夜になり、軽いスコールに遭ってしまいました。たまの雨もいいのでしょうが、冷たい上に、服と自分の体の間の湿度が高くなって不快になります。

すでに北緯28度は超えており、順調に北上中です。貿易風はさすがに強力で、そうはやすやすと東に進むことは許してくれませんが、天気予報によると30日くらいにかなり緩むので、このままのペースで北上を続け、風が緩んだところで一気に北東に舵を切ることをオプションで考えています。

さて、さすがに4日目にもなりますと、全員の立ち居振る舞いも板についてきます。詳細はさておき、まあそれぞれのキャラクターが十分生かされているものと思います。

今日の朝ごはん 特に食べていませんがMさんが出してくれたチョコレート2個 ちょっと疲れた感じ
昼 うなぎ丼の予定 睡眠十分な味を期待 
晩 未定 人懐こい側面のある味を期待

7/27/2009

7/27/2009 Day3 好天と朝食

朝日が昇る時間に伴い、湿度計の針が80%くらいから50%くらいまでどんどんと下がっていきます。東の空から現れた朝日がだんだんと空を明るくしていき、一日が始まります。
8時になると、気持ちのよい風を浴びるため、クルー全員が外に出て、今日の様子を確かめ、今日の一日に何か祈りを込めているようでもあります。

日が昇りきり、暑くなる前にコーヒーが飲みたいなあ、なんて言ってたら、Hさんが、コーヒー淹れるよといってくださり、朝7時には理想的なモーニングコーヒー。3日ぶりに飲んだコーヒーは、体を強力に目覚めさせてくれます。

朝ご飯もHさんに作っていただいた、トーストとベーコン、そして卵、レタス。全員でほおばり、こちらもとても気持ちのいい朝食です。

その後、なぜか身の上話。それぞれの方の現在の暮らしをお聞きし、今回の回航に至るいきさつなんかをお聞きしました。なるほどー、それぞれにそれぞれの歴史あり。

今日の朝食 トースト、卵、ベーコン、レタス 人生を模索するような味わい
昼 おそらく炊き込みご飯かと 確立した味。五目らしい味わい。
夜 まだわからないですが軽くかと どこに何があるのか、わかってきた。

7/26/2009 満天の星

SOGで7〜8ノットを維持して、北〜北北東に進んでいます。
海はうねりも少なくなり、昼間は依然と続く日差しと気温に悩むほどの時間となっています。

甲羅干しをかねて昼間に出ていたら、服は乾くものの日焼けがひどくなり、夜になってから顔や腕が火照ってしまいました。日焼け止めを塗ってもそうですから、きわめて強い紫外線を浴びているのでしょう。

さて、昨日とは打って変わり、大変穏やかな夜です。どんどんと空がクリアになり、星の数が増えていきます。天の川は本当に嬉しいくらいくっきりと見え、進行方向にある北斗七星も煌々と光っています。星を眺めていたら、Hさんがドーナツを差し出してくださり、夜食としてパクリ。おいしかったです。

天気予報からは、だんだんと風が東向きから南向きに変わっていきます。しばらくこのコースを走って、6日後くらいにはだんだんと東に針路を取っていくことになりそうです。

今日の朝ごはん オレンジ 非常にまじめな味
昼 ラーメン(卵、たまねぎ入り) いつ食べても美味しい
夜 私はスキップしましたが、クロワッサンと牛乳 意外に味がある

7/25/2009

7/25/2009 オアフ西岸を北上

オアフを西側から巻き、北上するルートを取ります。
こちら側は道があまりないので、景色を独り占め出来
ます。

今日の晩御飯 カレー まずまずです♬

7/25/2009 不安定な始まり

ホテルを引き払い、最後の荷物を積み込みました。
その後、PCチェックをして衛星通信システムが機能するかどうかを
かくにんします。
動作するように設定を変え、これでブログのアップも可能な状態にしまし
た。

朝10時には出発可能な状態となるも、予定を共有出来ていないの
で、無駄に時間が過ぎます。

ようやく出発かと思っていたら、昼ご飯が食べたいと言い出します。結
局、今ハーバー近くのパブでピザを頼んでいるところです。

いやはや、どういうもんだか。
中々個性派の皆さんがこのあとどんなパフォーマンスをみせることか。

朝ご飯 ちょっとくせが。
昼 安定した味
晩 あいかわらずはっきりしない味


TOMO from iPhone

今どこにいるのですか?

Traspacで取り付けられたトランスポンダーが動いているので、下記のページでどこにいるのかがわかるようになっています。

できるだけ北に上がり、そこからできるだけ有利なアビームの風を受けて走りたいと思っています。

今日昼の出発を目指し、最後の準備作業を進めています。


7/24/2009 課題

朝から飛んで来たホノルルは予測通り暑くて、高湿度です。

余りに予定を上回る飛行機の遅れで、迎えもうまくいかず、シャトルバス
でなんとかヨットクラブ近くのホテルまで行き、そこから船まで荷物を引
きずりなんとか到着です。

クルーの皆さんとお会いし、これからの航海をはなそうと頑張るも、どう
も皆さん、ちょっと違う感じ。

いつものシリコンバレースタイルと随分異なる、訳の分からぬ空気が漂っ
ています。

海だけに世界に出る訳ですが、どうも人口4人の星の住民でもある
ようです。

今日の朝ご飯 コーヒーのみ あんまりうまくない
昼 スクランブルエッグとフルーツ 変わらずうまい
夜 居酒屋でいろいろ コストパフォーマンス低し


TOMO from iPhone

7/24/2009

7/24/2009 出発

夜通しの準備作業で、とにかく荷物を詰めました。こういう準備で、本当
に必要なものはなにかを見極めるには、そこで出会う環境を五感で想像
し、その想像と快適な状態との間を埋めるための具体的手段を理論的に導
き出すことが必要だと感じます。

ギリギリの時間の中でなんとか導き出した荷物は安全を見て大きくなりま
したが、なんとか荷物としてまとまりました。

4時過ぎにベッドに入り、5時には起き、バスタブに浸かって、ゴシ
ゴシと体を洗いました。

少し興奮気味なのでしょう。全く眠気を感じません。少しの水を口に含
み、できるだけ洗濯物を残さぬよう、洗濯機を回します。

小さな鉢植えには、多目に水をさし、この静かな生命にせめてもの言い訳
をします。

冷蔵庫の生ものを処分し、ゴミとしてまとめます。

愛する人にはせめてもの言葉を伝えようと、できるだけ多くの文章を認め
ておきます。日時を指定して送信するのです。
開くときの気持ちを想像しながら。

7時前になり、近所に住むN君に電話を入れ、迎えにきてもらいま
す。

空港までの道のりは、朝の混雑が少しずつ始まり出した101N。道中
は、最近お父上を亡くし人生の節目を受け止めているN君が、軽快
に、でも非常にクリアな決断を聞かせてくれました。

空港に到着。気取らずに、荷物共々チェックインカウンター近くにおろし
てもらいます。さりげなさは、友情の表れ。本当に温かさを感じます。

さあ、チェックインで大きな荷物を預け、セキュリティへ。

旅が始まります。

TOMO from iPhone

7/23/2009 準備

なんとか荷物を纏めました。あれもこれもといれていくと、とても考えられない量になっていきます。

BGANも鞄に投入。ウクレレも持参。そしてiPodには落語をインストール。

おおよそ準備は終わったようです。

さあ寝ましょう。今は午前2時43分です。5時過ぎには起きないと。

Test

test

7/23/2009

7/22/2009 出発前のシアトル出張

朝10時にでる飛行機でSFOからSEAに行くはずだったのに、朝起きて準備しようとしていたら、UAから電話が入り、出発が11時40分に遅れると言います。その程度の時間変化は考慮に入れていたので、大丈夫♪、と思いながら、少し余分に寝ていたら、10分もせずに、予約便のキャンセル、それに伴う変更便の知らせがメールで来ました。変更便は、なんと夜10時の便です。もう出張キャンセルしようかと半ば思い、行き先の担当者に連絡をしてみます。

あっさりと、また今度よろしくお願いします、と言ってくれるかと期待していたのですが、『結構、こちらにいるみんなが話を聞くのを楽しみにしていたんですよね』とか『CEOが是非会いたいと言っているんでですよね』というお言葉。

結局、なんとか午後1時の便を確保し、翌日の帰りを遅くすることで、出張は決行。
正直なところ、荷造りはまったく手がついていないし、これでは出発前日に徹夜せずに済むかもなんて思っていたので、行くとなるとちょっと気がめいります。

しかし、これは仕事。

シアトルに着いた時には、午後4時を回り、出張先の会社に到着した時には午後5時半。待っていてくれた担当者とCEOにお会いしました。実は、このCEO、私が仕事を始めたときの最も歳の近い先輩で、5年ぶりくらいの再会でした。

ちょっとお話をした後、予約をしてくださっていたレストランに移動。景色とおいしい料理です。昔話や近況について話に花が咲きました。本当はその日に話すはずだったプレゼンテーションは翌日の朝に回し、一緒に仕事をさせてもらってからもう17年くらい経っていたと思いますが、その時間の壁を越えて、互いの道のりや今の暮らしについて話しました。

そして、今、午前3時。そんな皆さんが待ってくださっているプレゼンテーションの準備中です。

期待してもらい、それに応える・・・。そんな当たり前のことだけど、うれしいことです。



7/20/2009

7/20/2009 御挨拶

ビジネスの上では、本当に最小限の人にだけ休むことを伝えた。
あとは、不在通知が入るように設定しておくだけです。

7/20/2009 軽いトラブル

先週すぐにここに戻ってきてから、BGANを注文し、今日到着の手はずでした。しかし、来てないなと思っていたら案の定電話がかかってきました。
「工場に在庫がなくて間に合ってないの、いつまでに送付すれば間に合う?」と。

想定内、想定内・・・。

23日までにお願いね、と頼み、終了。これで来るかどうかはわかりませんが、到着しなければチャージさせないだけだし、仕方ないです。

7/20/2009 直前準備

いよいよ、スタートを前にして、様々な整理作業も大詰めに入ってきました。

仕事のことも気になること多々ですが、それに一旦区切りをいれることにします。
これは自分の人生のためでもあります。なんのために生きているのか、それを確認するのが、今回の旅の目的でもあるから。

今日は懸案のディールにおける法律問題について現地弁護士との喧々諤々の議論で得た結論を纏めました。あとは事務作業を加えていけば問題なく終了するでしょう。