8/02/2009

8/1/2009 近い将来のために

午後8時53分(ハワイ時間)、35.18.231N、146.54.923Wです。

高気圧の中心が広く、まだまだ風が安定しないため、機帆走を続けています。ただ、そろそろ高気圧中心を今夜半にも脱し、ウインドシフトが進むことで、そろそろ北北東の風を受け始めて、アビーム気味の快適な帆走に移行できると踏んでいます。

さて、3日前くらいからベタなぎの中にいたわけですが、こうした中で目に付いたのが漂流する多くのゴミでした。スクリューに引っかかったのも投棄された漁網でしたが、こうした漁業用のものに加え、洗剤や食品用のプラスティックボトルや梱包用のケースなど、さまざまなものが漂流しています。

一方、CO2エミッションが地球温暖化の大きな原因になっているという趣旨の下、多くのクリーン/グリーンテクノロジー開発が行われています。電気自動車やソーラー発電、バイオ由来原料による非石油原料化など、その開発プロジェクトは多岐にわたっています。

仕事柄、こうした新しい技術開発には直接接しているのですが、先日、地球温暖化の原因は、CO2エミッションにあるのではなく、人口増加にあると指摘する学者の論説を読みました。科学的な因果関係から見れば、なんとなくCO2エミッションの方が地球温暖化をきちんと説明しているような気がしますが、なんらかのアンバランスや天体としての地球の持つ長期的な気候変動が地球温暖化といわれる現象を起こしているとするのであれば、人口増加こそが環境変化・悪化の直接原因だということを統計資料や科学的推論に基づいて説明していました。

私自身は、テクノロジー進化によるさまざまな開発行為に対して好意的な姿勢を持っています。何でも昔のほうがよかったとは全く思いません。しかし、目の前にある太平洋のど真ん中で主を失った洗剤容器が漂流し、朽ち果てた後に、水底に沈んでいく様子を見ると、人口増加によって地球がもはや狭くなってしまい、自分達の製造・開発したものの管理が出来なくなってきていることを実感します。

CO2エミッションが云々という前に、やはりself-sustainableというものについてよく考えることが大切です。欲望による陣取りゲームの結果、勝手に自滅してしまうことを避け、愚かしい消費行為には強い自制心で望む必要があるでしょう。

そんなことを考える夜のワッチでした。

3 件のコメント:

  1. Seekerが出航していて、ちょうどPDT7時にみなで船内にいたのでSSBでLEGLUSを呼んだけど、まだ距離が離れすぎているみたいだね。  Sailingには家族も参加、Sugiさんも参加、みなで楽しい時間を過ごせました。 30ノット以上の風が途中吹いたのでゲストの皆さんには、ちょっとしたエキサイトも。

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  2. 海のごみ問題、先日、テレビで取り上げられているのを見ました。海流の関係で、太平洋上のある範囲にゴミが集まってくるらしく、その範囲の広さから、”新大陸”と呼ばれているそうです。清掃登山で有名な野口さんも、「海のゴミは掃除するのが大変だからねぇーー」と言っていました。

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  3. Hiro2.0さん、

    SSBが難しいのは、やはりLeglusが根本的に持っている電装系に原因がありそうですね。アースラインなどのしっかりした対策を施すことが考えられます。

    Kakagiさん、

    いろいろ考えさせられました。なんとか日常生活にフィードバックしたいです。

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