7/30/2009

7/30/2009 ちょっとセンチメンタルジャーニー

午後4時25分(ハワイ時間)、33.21.321N、152.51.320W。

直線距離にして約1500マイルを残す高気圧のど真ん中。

はじめの4日間は、ジブを上げたり下げたりしながら帆走し、存分に高速艇であることを楽しみました。昨日の途中から、機帆走へとシフトしています。

風が落ちると、方向はオートパイロットが決めてくれるし、たまに局所的におこるウインドシフトを見るくらいで、大してやることもなく、海と空と太陽に自分の身を委ねるのみです。

雲は頭上にはひとかけらもなく、周囲の水平線から湧き上がっているのみ。
太陽はまんまるなまま、ちょうど頭の上を通過し、午後7時あたりの夕焼けを準備するかのように少しずつ高度を下げています。
海は子供の頃、家の前の湾内の夏休みを想起させる、鏡のような反射を見せてくれます。


こういう時間はなぜか、彼方で起こっている喧騒や、心の中で去来する葛藤が頭をもたげてきます。そんな心模様に自分の未熟さを切に感じます。

そんな気持ちを克服するための準備を怠ってきた自分には、こうした時間は、どんな応えを返してくれるのでしょうか。
Mさんは示してくれました。自分に嘘をつかないことだよ、と。そして、今の姿なら、何をやったって大丈夫さ、とも。

朝4時には起き、ラジオ体操は欠かさず、朝食を食べたら、近所に出かけたり、登山や、寺社仏閣めぐり、そして昔からのなじみと酒を酌み交わし、好きな麻雀に興じる。家にいれば、午後6時半から晩酌をはじめ、奥さんのお手製の料理を肴に、したたかに酔ったら、床に就く。

久々に、あまり見ることのできない風景の中に委ねられて、人の幸せとは、そして自分はどこに行き着こうとしているのか、を静かに、理性的に、しかし情熱的に見定める時間になっています。

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